受付終了後もスマートに!担当者の負担を減らす「荷物預かりと移動」の連携ルール
結婚式の受付担当者は、大役を終えた後、すぐに披露宴会場へ移動して自身のゲストとしての時間を楽しむ必要があります。しかし、手元には「芳名帳」「ご祝儀の入った重いバッグ」「配布物の余り」など、重要かつかさばる荷物が残されています。
これらをどう処理し、いかにスムーズに席へ移動してもらうかは、新郎新婦と式場スタッフの事前の連携にかかっています。担当者が披露宴の冒頭(オープニングムービーなど)を見逃すことなく参加できるよう、以下の詳細ルールを整えておきましょう。
1. ご祝儀・貴重品の「確実かつ迅速な」引き継ぎルート
最も重要なのは、預かったご祝儀を誰が、いつ、どこで受け取るかを明確に決めておくことです。
親族への引き継ぎをスタッフが仲介する
受付終了直後、式場スタッフ(キャプテンやフロントスタッフ)が受付台へ向かい、担当者を親族(主に両親や兄弟)のもとへ誘導する流れを作りましょう。
ポイント: 担当者が自分たちで親族を探し回る時間は大きなロスになります。「スタッフが案内する」ことを受付マニュアルに明記してください。
会場内の金庫やクロークの活用
式場によっては、披露宴会場内に一時保管用の金庫がある場合があります。親族が中座中などで受け取れない場合の「一時預かりルール」をスタッフと確認し、担当者に伝えておくと安心です。
2. 受付備品と「余った配布物」の回収ルール
芳名帳や、残念ながら欠席となった方の席次表、余ったパンフレットなどの扱いです。
スタッフによる一括回収: 受付が閉まった後の備品(ペン、名簿、トレイなど)と余った配布物は、式場スタッフがまとめてクロークや控室に運ぶよう依頼しておきます。
担当者の私物は先に預ける: 受付担当者自身のバッグや上着は、受付開始前にクロークへ預けるか、披露宴会場の自分の席に置いておくよう事前に案内しましょう。「受付台の下に私物を置く」と、移動時にバタバタする原因になります。
3. 担当者の「移動動線」とタイミングの配慮
受付担当者は、他のゲストが全員着席した後に会場へ入ることになります。
「お疲れ様でした」の一声と誘導: 受付終了の合図は式場スタッフから出してもらい、そのまま会場の入り口までエスコートしてもらうようスタッフに依頼します。
ウェルカムドリンクの確保: 受付時間中に飲めなかった担当者のために、席に着いたタイミングですぐに飲み物が提供されるよう、スタッフに申し送りをしておくと非常に喜ばれます。
4. スタッフとの事前打ち合わせチェックリスト
プランナーさんとの最終打ち合わせで、以下の3点を必ず確認してください。
「受付終了の判断は誰がし、誰が担当者を会場へ誘導するか」
「預かったご祝儀袋(バッグ)は、どのタイミングで誰に渡すか(スタッフが立ち会うか)」
「遅刻者が来た場合、誰が受付を引き継ぐか(通常は式場スタッフが代行します)」
5. まとめ:担当者を「ゲスト」に戻すための最終準備
受付担当者は、あなたの結婚式の最初の功労者です。彼らが役割を終えた瞬間に、緊張から解放されて一人のゲストとして披露宴を楽しめる環境を作ることが、最高の「お礼」になります。
「荷物はスタッフが運ぶので、身軽に会場へ向かってください」という一言をマニュアルに添えるだけで、担当者の安心感は全く違います。細かな動線まで気を配り、全員が笑顔で開宴を迎えられるようにしましょう。